なにもない畑に種を落とす瞬間は毎回緊張します。 |
流れに乗り始めるといつも通りの単調な作業ですが 丁寧にを心掛けて作業します。 |
一通り終わればほっとして、やり終えた満足感が出てきます。 でもこれからがスタートです。 |
今年一発目の畑の作付けで、カブを蒔きました。
この時期はビニールで保温しないと発芽も生育もできません。
70日から80日間の生育期間ののち出荷する予定なので、4月上旬になります。
堆肥やボカシ肥料は2週間前に散布後ロータリーをしたままの畑への播種作業
でした。まだ雪解けの水分が多く播種機が押しづらかったので、
1度、空で歩いてからの作業にしました。
播種→トンネル支柱→ビニールのせ→マイカ線で止めて→管理機での土寄せ
の作業順です。約50mの7条の畝を4本、一人で8時間かかりました。
毎日のほうれん草の出荷の合間のだった為、足掛け3日がかりになってしまい
ましたが、雨の前日までに終わらすことができました。
4本中、2本は新しいPOフィルムでべた掛けをしたもので、残り2本は、古いPOを
使用してました。どこまで生育の差が出たかの結果を残したいと思います。
栽培は手間と経費をかければ、いいものが取れるとは限りません。
どこに、なにを、どれだけかけるかでまったく違った生育をたどります。
今までは現場の経験則(先輩の結果、自分の実践)を頼りに栽培してきました。
それは裏付けのない栽培とも言えます。
もしかしたら、土壌の肥沃さでできたのかもしれない。
もしかしたら、品種、品目選びがうまくいってできてたのかもしれない。
もしかしたら、抜群に栽培センスがあったから、たまたまできたのかしれない。
そう考えるともっと色々勉強して、栽培の幅を広げたいと考えています。
農業生産はただ作業だけだと単純、単調ですが、選択肢を考えるととても奥が深く
経験則だけで選択するのはもったいない気がします。
今、36歳、70歳まで農業ができると想定すると34年間できることになります。
しかし、1年に1回しかできないと考えれば34回しかできません。
無駄に同じ失敗をしないためにも、化学的裏付けがほしい今日この頃です。