2012年1月8日日曜日

鬼軍曹

ボックスって書いたらしい

       「働かざるもの食うべからず」が我が家の家訓です。

    子供であっても、できる仕事をするのは我が家の常識。

    大人が2人しかいないのに子供が4人もいる。

    子供の協力がないと我が家はまわっていきません。

    子供もうすうすそのことには気づいています。

    
    畑モードになっていると子供も大人も容赦なくなる私のことを

    嫁は鬼軍曹と呼びます。


    午前中、嫁と長女で人参袋づめ。

    午後から上の子3人と私で空芯菜の片づけ。

    除草シートをはがし、マルチを4人がかりではがしました。

    終わったら5時すぎ、あたりは暗くなっていました。

    帰って、お風呂と薪ストーブで体を温めてごはんを食べました。
    
    もちろんごはんは山盛り(^-^)

2012年1月7日土曜日

病害虫


難しい秋ミニキャベツ 
              
              昨日に引き続き、栽培方法(病害虫編)です。

     まず病気になりにくい丈夫な体を作り、虫が大発生しないような作付けを 

     心がけます。

     ほとんどは旬の作付けになります。

     旬でない時期に作ることは大変無理があります。

     
     一般的の多くの農家は作った野菜は市場に出します。市場では需要と供給

     のバランスで価格が決まります。

     どこにでもたくさんある旬の野菜は当然安い値段が付きます。

     そのため少ない時期をねらって作付けするため、

     過度な防除が必要となります。

     
     それとは違い私は契約栽培ですべて作付けします。

     
     生産者側 無農薬無化学肥料でおいしい野菜を決めた期間出荷する。

     
     卸先側 決まった値段で決まった量を買い取る。

     
     ざっくりですがこんな約束をして作付けを始めます。

     旬の野菜はおいしくて栄養価があります。なので野菜の旬のこよみに従って

     作付けします。

     それによりある程度の病害虫は回避できます。
    
     
     もう一つは、農家の知恵です。

     野菜の品種、播種時期、株間、条間、野菜管理は多岐にわたります。

     いままでの経験、予測である程度の病害虫は回避できます。

    
     しかし、いろいろ駆使して手をかけてもその年の天候により出荷できない

     場合があります。そのときは素直に諦めます。


     その時のためにも一品目を大面積作りません。多くても20a程度です。

     多品目な作付けが危険分散につながります。 


     農薬がなければ野菜はできないというのは間違いです。

     
     農薬を使わないように農家の知恵を発揮することが農家の使命であり

     おいしい野菜を作ることにもつながります。

2012年1月6日金曜日

肥料

ボカシ肥料
      
           肥料として、自作のボカシ肥料と堆肥を使います。

    市販の有機配合肥料はほとんど使いません。

    その二つだけでも充分おいしい野菜はできます。

    
    ボカシ肥は、平飼いの鶏糞と米ぬか、モミガラ、木灰、鉱石の粉、土着菌を

    樽で嫌気発酵させた甘いアミノ酸肥料。

    堆肥は、豚糞とモミガラの中熟発酵堆肥。


    その堆肥を作付けする1~2か月前に畑に撒き浅くトラクターでかき混ぜ

    1~2週間まえにボカシ肥を入れます。

    
    企業秘密の部分ですがこれが私の基本的な栽培方法(肥料編)です。


    生きた土で野菜を育てることを大事にしています。


    肥料で野菜が育つ訳ではありません。

    お金持ちに生まれた子供だけが立派に成長する訳でないように、

    野菜も元気で育つには、肥料はあり過ぎてもダメなのです。

    野菜自体が成長するにあたり、しっかり根を伸ばし丈夫な体を作るように

    仕向けるのが農家の技です。

    
    肥料は、その一つの要素にしか過ぎませんが

    
    おいしい野菜を作る、大事な一つの要素です。

2012年1月5日木曜日

野菜の味

精進料理?今日の自作の昼ごはん

    海外旅行に興味がありません。その理由の一つに食べ物が合わない。

    小さいころから料理上手?!のおかんの味で育った口が今でも基本にあります。

    
    小さい頃から口に入れるものに冒険したくない。(なぜか子供たちも同じ)

    見た目、味ともに予想できるものが良い。

    ごはんが大好きなのでそれに合うおかず。

    
    自分で料理しても、とてもシンプルなものになります。


    茹キャベツの温サラダ

    蒸したイモ

    カブの浅漬け

    煮豆

    根菜の味噌汁 などなど

    
    野菜そのものの味がはっきり分かる料理。

    野菜が好きな分、そのものを楽しみたい思いがあります。

    
    なので自分で食べておいしい野菜を追及していきたいです!

2012年1月4日水曜日

高校球児

作業ズボンが野球部の練習着 なんかいいネ

    昨年の8月、就活で先生と一緒に農業高校の男子が来ました。

    彼は高校球児で礼儀正しく素直な青年でした。

    「農家になりたい」という相談でした。

    自分の就農した経緯を話し彼の農業への思い聞きました。


    その彼から先月、話を聞きたいと電話がありました。

    とても緊張してたけどいろいろと聞きたい感じだったので

    「畑に来て農作業しながら話しませんか?」

    「ぜひ、お願いします」

    
    私はこの10年で研修生を何度かは受け入れましたがあまり得意な分野では

    ありません。

    畑作業も忙しい、段取り、出荷のことを考えると、とても人のお世話をできる

    余裕がなかったからです。 

    しかし今回は彼の気持ちが素直に理解できたので話をしたくなりました。


    私も学生時代からずっと農業に憧れを持ち、いつかは農家になるんだと

    思っていました。でもなかなか道が見えずにいました。


    農家になるって、例えば看護婦さんみたいに看護学校に行って研修して、

    病院に就職するみたいなはっきりしたルートはありません。

    
    こんな私でよければ、少しでも力になればなぁと受け入れました。


    彼は小学校から野球一筋で、真面目な口数の少ない青年でした。

    でも、農業に対してははっきりした夢がありました。


    そして家庭の事情で学校に行く選択肢はあまりありませんでしたので
    
    高校卒業してこれから社会に出る覚悟もありました。


    彼はまだ17歳いろいろなことをやれる可能性があります。

   
    私があえて具体的な道を示さなくても十分やれそうでした。

    
    農家は考えていることを形にする仕事です。

    
    農家は自分で決めることが非常に多い仕事です。

    
    農家を目指すなら、人に決めてもらった道じゃなく、自分で決めた道を


    歩んでほしい。

    
    自分でこれからどんな道を選んでも、一生懸命やっているやつには


    道は拓ける。


    どんな仕事についても、いままでやってきたこと以上の力は出せません。

    
    彼は野球で培った我慢強さと礼儀正しいを持ち備えているので、


    まずはそれを武器にやってくれそうです。

    


    こんな青年がもっと沢山いれば日本の農業もおもしろくなるのになー


    と思ったこの2日間でした。





    

    

            

2012年1月2日月曜日

ほうれん草

ここまできれいにするのに実は時間かかるんです。

             初仕事はほうれん草の出荷作業でした。

   
       冬のほうれん草は丈が小さかったり、葉っぱを取る部分が多かったり

       ハコベなどの冬草が絡まっていたりと秋のものに比べて調整に倍以上

       時間がかかります。

       そうでなくても小松菜やほかの葉物に比べ手間がかかります。


       昼の11時から収穫し倉庫に持ち帰り調整して袋ずめ、100パック作る

       のに途中昼食休憩をはさみましたが夕方の6時までかかりました。

       ちょっとかかり過ぎですネ。


       でもこの時期のほうれん草は、抜群に甘くおいしいです。

       子供たちもバクバク食べています。

2012年1月1日日曜日

初心忘れずべからず

適期を守っても良く出来過ぎるパターンもあります


            あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

    今年は次のステージに進む準備段階としていろいろなことに

    チャレンジしていきます。


    就農したての頃、お金もない、機械もない、技術もないとないない

    づくしのスタートでした。

    
    そんななか先輩農家の話の中で

    「カブの種蒔きが忙しくて1週間遅くなちゃたよ。」

    
    私たちのように多品目栽培だと収穫と作付けを同時進行で

    やらなければなりません。

    
    現実に出荷の方が優先になり、作付けの後回しにしてしまう

    ことがあります。


    そんな中なんにもない私もこれならできるぞ!と決めたこと。

    
    「適期を逃さず作業をすること」


    播種時期 定植時期 除草時期 管理時期 

    それぞれの野菜にはそれぞれ違った適期があります。

    その適期を知り逃さず作業することが良品をつくることにつながります。

    
    今年も外に目を向けていろいろなことにチャレンジはしていきますが

    自分の本分は忘れず畑で野菜を作る時は適期を逃さず集中して

    取り組みたいです。