2012年7月26日木曜日

久松農園視察

お土産にいただいた加工品セット

落花生畑にスプリンクラーセットしに行きます。

半日かけるとよく湿ります。

真っ盛りのひまわりと絶好調の長男

上から見たひまわり畑




    
        注目農家の一つである、茨城の久松農園に視察兼勉強会に行ってきました。


   

   
   新規就農は家族経営が多い中、人を雇用して上手に経営されていていました。




   とても合理的でクールなんだけど温かい魅力的な方です。




   職場も働きやすいようにハード面、ソフト面ともに整っていました。




   とても参考になり、実践したいことも多くありました。




   これからもますます活躍していくだろう久松農園に負けないように、頑張りたいと




   強く思いました。




   


   おみやげにいただいたカレーをいただきました。



   夫婦揃って絶賛しながら食べました。









  





   




   




   
   

2012年7月16日月曜日

自問自答・・卸と直販




有機農家多くは、生産と作付が同時進行です。



それに加え、除草剤や農薬が使わないことで大変手間がかかります。



要するに年中、忙しいということなんです。



そのなかで生産と販売を1農家がやるのは大変なことだと思います。





私は就農した時に生産団体に入ったおかげで売り先が確保されていました。



 そのおかげで生産に集中することができました。



しかし、震災後の卸先の縮小で今までの形態が維持できなくなりつつあります。



これはかなり深刻な状況です。



新たな売り先は簡単に見つかるものではありません。



価格、物流、量、いくつかの条件がクリアできないと維持することはできません。




卸の究極は低価格でも数を出して、利益を確保することだと思います。



その卸先が大きくなればなるほど、商品自体にこだわりを持つことが難しくなり、



供給側は低価格、安定供給が求められます。



規模を拡大し、コストを下げる方向になります。



しかし、無農薬にこだわりおいしい品種にこだわるとその要求が簡単ではありません。



私は生産農家であり、自分自身も生産の現場に居続けたいと思っています。



個人農家として条件の合う卸先と取り引きし生産物の質の向上に努めたいです。






そのために今できる事はなにかと自問自答しています。




若い有機農家とネットワークを作ること。



直販と通して直接、消費者のニーズをキャッチすること。



小規模の卸先との取引。



他業種との交流、連携で生産以外の可能性を広げること。




なかなか直接の売り上げに結びつかないこともあるけれど、




いろいろな縁や応援してくださる方の計らいで続けられています。




農家でいられることに感謝することを忘れずに、日々邁進していきたいです。






















2012年7月15日日曜日

オクラの収穫は毎日

実が付いた葉っぱの下まで落としました。

混んでいると実がつきずらい

オクラの畑

空芯菜

空芯菜の畑



ひまわりが咲き始めました

太陽熱消毒とは草の種を太陽熱で焼く技術です。

     
        夏野菜の収穫が始まりました。



   夏季はオクラと空芯菜の出荷をしながら、春野菜の片付け、秋野菜の準備を



   します。



   2日前に15a分の太陽熱マルチも張りました。



   山木さんのやり方を真似て、秋冬人参は、180マルチ、150ベット、50㎝の通路、



   3条のコート種子、6センチ1粒間引きなしで行きたいと思います。




   秋野菜のスティックブロッコリーの育苗も地床でやりたいと思います。



   種をクリーンシーダーで蒔き、トンネルにワリフをしてキリコで灌水し管理します。




   地床にする理由は毎日の水かけ管理が楽なこと、大苗にしてシンクイムシの



   被害を減らすことです。





   春野菜が終わったと思って2週間、夏野菜が始まりました。

   


   オクラも下っ端を選定して獲れ始めました。



   オクラは樹勢を気にする野菜です。品種はアーリーファイブです。



   葉っぱの刻みが弱くない丸くなっていると樹勢が強いサインです。



   葉っぱを減らし、調整しないと樹ボケして実がとまらなくなります。




   花や実に日が当たらなくても実が付きづらくなります。




   樹勢を見ながら実が付いているところ前後もまで葉っぱを落とします。




   オクラは比較的、無農薬で作りやすい夏野菜だと思います。



   
   注意する点は、生育初期の低温、多湿のケアーと樹勢の調整を葉っぱを



   選定ですることくらいです。



   あとは収穫が始まると毎日休まず収穫をすることです。



   1~2回追肥すれば9月上旬まで問題なく収穫できます。





 

        

2012年7月11日水曜日

9つの条件

梅雨明け前に畑をきれいにできれば秋作が楽になります。




        畑はすべて借りている。



   ハウスや施設を建てる予定がなければ賃貸で十分である。




   しかし一度借りると長いお付き合いになることが多いのでよく考えた方が良い。




   私自身、畑を借りる時の条件は





   <自宅から近いこと

   ・トラクターで自走できる距離(10分程度)にあること。


   

  <まとまった面積であること

   
   ・現在、2haで5枚の畑、畑の数は極力減らした方が効率的。


  

  <日当たりが良いこと

   ・野菜は日当たりと地力があればなんとかなる。しかしこれがないと

   なんともならない



  <地力がある

   ・畑の周りの農家に聞けば過去の状況がよく知ることができる。情報収集。


   ・平らな畑の場合、水はけは気にした方が良い。

  

  

  <平らな畑、四角畑である

   ・マルチ張りや肥料ふり、機械作業は平らな畑や四角畑が断然有利。


  

  <農業委員会を通して賃貸契約を結ぶことができる


   ・環境保全型交付金などの補助金や認定農業者審査、ほとんどが農業委員会

    を通して借りていないと対象にならない。


   ・長く契約することで安心して畑作りに取り組める。




   <独立した畑


    ・草による周りからの苦情、農薬飛散を考えると隣接する畑は少ないほうが

   

     良い。



   <畑が舗装された道沿い

     

     ・出荷時、毎日通うと考えると雨や雪でも問題なく行けないと厄介。




   <灌水設備がある

     

     ・7月から9月の間の管理、作付けを考えると灌水設備のある畑は有利。


     ・太陽熱は灌水設備があっての技術




    上の6個は、最低条件として考えます。




    地代が安い、何年も空いている畑はよく考えた方が良い。


    それなりの理由があることが多い。




    逆に一反あたり5000円~10000円高いくらいはいいものを獲れば


    

    問題ないし、もともと慣行栽培の畑でも堆肥をしっかり入れ、緑肥を作れば



    2,3年すればいい畑に見違える。畑の回復力、自浄作用はすごい。





    逆に家は経済が許すなら購入した方が良い。



    敷地の広い農家の中古物件で十分である。


    中古の物件を手直しするにも、敷地内に育苗ハウスや倉庫、出荷施設を


    造るにしても賃貸だと問題が多い。




     家という定点を決め、人のネットワークを築き、そこから畑を探すほうが


     順序としてスムーズのような気がします。




  




     なんだか偉そうに書いてしまいましたが


     始める方に少しでも参考になればと思います。





     




    





    




    


   

   




   



   



   ・


   

2012年7月9日月曜日

堆肥パワー

中熟豚プン堆肥使用

一回で1トン半のります。

初なりのオクラ


 太陽熱消毒の予定圃場に堆肥を散布しました。


ロータリーをして1週間ほどしてからマルチを張る予定です。



堆肥とボカシ肥料だけで野菜を作りますので堆肥の役割も大きいです。



農薬や化学肥料を多用している慣行栽培では畑は無機質で偏った生態系に


なりがちです。そのため、作物が弱く育つことになり、殺虫剤、殺菌剤に頼ること


が前提になります。




堆肥を入れ、物理性を上げ多様な生き物が生きやすい環境を作ることが大事


だと考えています。複雑な生態系のなかでこそ丈夫な野菜が生まれると思います。


畑自体の能力を上げることで肥料の利きも良くなります。




※堆肥を入れる時に注意していること


堆肥の原料、製造を確認し、把握したうえで使用する。


播種、定植までに約一か月空けること。


重たい機械が畑を踏み固めるので湿り過ぎた状態では入らない。



※堆肥の量は一反あたり1トンくらいは入れてもいいと思います。



畑から収穫物として搾取する見返り分。


1トンの有機物を取り込める畑にする。



大地の力を侮ってはいけません。



一グラムの土に一兆の微生物がいると言われています。


畑の力をつけ、作物自体の抵抗力をつけることが健康な野菜づくりに


欠かせないことだと考えています。




窒素何キロと計算して野菜を栽培したことがありません(できません)



窒素はあくまでも人間でいうところの一種類の栄養素にすぎません。



野菜が肥料を吸える状態にあるのか、畑が肥料をつかえる状態にあるのかが



気にするところで、手元の数値は一つの目安です。




野菜の自立を図ってください。


肥料がなければないなりに水分がなければないなりに彼らは根を伸ばします。


畑のちから、野菜のちからを最大限生かし、育てることが最も大事だと


考えています。




なんだかまとまりのない文章になりました。すみません。



















2012年7月8日日曜日

選別→予冷庫

落花生のマルチを剥ぎました。

一部、草取りが間に合っていません。

ひまわりもうすぐ開花かな。

畑のアカザにセミの抜け殻



     午前中、じゃが芋の選別をしました。


  

     掘ったままのじゃが芋を出荷できる規格内と規格外に分けます。



     傷んだじゃが芋もそのままにしていると隣の芋まで移って腐りますので




     はじきます。



     その他、60g以下300以上は規格外になります。



  

     規格内の芋だけ12度の予冷庫に入れました。


     予冷庫に入れると除湿してくれて、傷んだ芋があってもしわしわになって




     移りません。


     でも温度は12度くらいにした方が良さそうです。



     3トンあったじゃが芋も一か月間出荷して半分になりました。


     規格外は1割くらいですね。






















2012年7月7日土曜日

修行

子供が小さいうちが一番よって言われるけどね。


3女はデッキの角と勝負して額を割りました。

お祭りでお弁当。



        出荷もなく天気も悪かったので、久々に家族の日になりました。




   近くの駐車場で子供と自転車で追いかけごっごをしたり、リレーしたりしました。




   昼から自家製の焼きそばとおにぎりを持参し、成田の祇園祭りに出かけました。





   子供たちはお祭りで興奮モードで楽しそうでした。




   3女が最近、なんでもやりたい年頃になりかなり手を焼いています。




   お出かけ好きの嫁も子供と出かけると修行になると言い出しました。




   出先では決まって年配の女性の方に大変だねと労われます。





   下の二人はお母さんじゃなきゃと嫌だというので私はすっかり任せて楽してます。




   


   後2週間もすれば夏休みになります。





   また今年も母と子の熱いバトルが見られそうです。





   



   

2012年7月6日金曜日

原体験

ハイビスカス風、オクラの花。ポチポチ咲いてきました。

ビニールとパイプを片付け、除草しました。

ひまわり

ランドセル姿も板についてきました。



小学校の頃から田舎で農業をやろうと決めていました。



子供の頃の原体験が大きく関係しています。




年中、母方の親戚3家族とおばあちゃんとで海や山に遊びに出かけました。



山賊みたいな親戚たちで山に行けば子供はそっちのけで楽しみます。



山に入ったオジサンの後をつけ、山菜を採りに行くとすぐ見失い、1時間も



すれば満面の笑みで、ざる一杯のわらびを手に帰ってきます。




これは食えるやつ、このあたりはたくさん採れると聞けば何時間でも話してくれます。





おばあちゃんと竹山へたけのこを採りに誘われると大抵最後は走って逃げました。



人の山の竹山なので遠くの方で人影が見えると「耕治、行くで」声がかかります。



川に行けば、子供が獲って飼うつもりの沢ガニを容赦なく天ぷらにしたりします。



海に行けば、素潜りで銛を片手に獲物を探しに行きます。



おかんがタコを突いて海に天高くかかげていたのを今でも鮮明に覚えています。



子供を無視して大人たちは楽しみます。僕たちも男4人で勝手に楽します。




こんな経験が私の農業の原点です。































       

2012年7月4日水曜日

突き詰める


就農する時にどんな農家になりたいのか、どんな野菜を作りたいのかははっきり


決まっていました。


「農家の人に認められる農業者になりたい」


「店頭に並べ無農薬と言わずとも遜色なく売れる品物を生産したい」



運よくプロの無農薬生産団体に入れてもらうことができました。


技を盗める場所といいものを作れば売れる卸先を確保することができました。



当初から仲間とかぶらない品目、時期をメインに作付けしましたが



3年くらいはすべてのことに慣れることが手一杯でまともな野菜はできませんで



した。その後教わった技術を自分の品目に置き換え、徐々に野菜ができるように




なりました。



その結果、独占できる品目、時期を手に入れることができました。




11年経っての目標は、生産物を安心して売れるようにしたいです。


いいもの、おいしいものを作っても必要としてくれる人がいなければ意味が



ありません。


おいしい野菜を知ってもらい食べ続けてもらえる仕組みを作っていきたいです。



これからも色々な可能性、選択肢がありますが、生産同様、一本軸を決めて




よそ道にそれずに突き詰めていくことが大事なはずです。



誘惑や誘いは成功の妨げになると思います。









2012年7月1日日曜日

失敗は勉強の元

来週、マルチを剥ぐ予定です。

花から落ちたランナーが土にささり実が成る
大好きな花の一つ、アガパンサス

花の色、形、開花時期、全部気に入ってます。




         落花生の発芽に手こずりました。



   種の発芽には水分と温度が必要です。




   それに加え適度な覆土も大切です。



   覆土は水分保持のためもありますが、大きい種の場合ある程度の重しがないと




   根の勢いで種が持ち上がってきてしまいます。




   そのため今年落花生にはしっかり土をかけました。




   しかし発芽不良を起こし蒔き直しました。




   先輩農家は「落花生は雨年には浅く、乾いた年には深く蒔くのもの」と教えてくれました。




   仲間の農家は「晴れた日が続く予報を見て蒔く方が発芽はいいよ」教えてくれました。





   来年は土の状態、その後の予報を見て播種する日を決めたいと思います。